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美術家で大学教授の柳田(岸部一徳)は、放射性物質を組み込んだ
オブジェを制作展示することで無差別テロを画策する・・・

●高名な芸術家であり、美術大学で教鞭を執る柳田(岸部一徳)。彼は大きな災害による原発事故以降、自身の最後の作品として、放射性物質を使ったオブジェの制作を始める。だが、その身体には同時に死の影も忍び寄っていた。柳田に自分の作ったオブジェを粉々に破壊された美大生の桜(水本佳奈子)は、その日から執拗に柳田を追い始める。

●街の弁当屋で働くいつか(青山理紗)。大きな災害に遭った彼女は、それを利用して別の街で別の人間になるため、家と夫を捨て幼い娘の遥(早川紗月)を連れて逃げてきた。いつかのやり場のない鬱屈は、徐々に娘への暴力へと形を変えていく。

●圭(宮里紀一郎)は、漫才師になる夢を持つ朝雄(浜島正法)、優樹(上川周作)とともに少年院を脱走し、震災で行方不明になった姉の行方を探し始める。

●朝雄は、恋人・未夢(杉本瑞季)の妊娠を知り、子供の誕生を心待ちにしていた。しかし、未夢から流産したことを告げられ、衝動的に刃物を突きつける。

●桜は、柳田の自宅前で朝雄が持っているガイガーカウンターが激しく反応する場面に遭遇する。疑念を抱いた桜は柳田を訪ね理由を問い正すが、無言で立ち去られてしまう。残された桜に向かって、柳田の友人・白石(柄本明)は、ある意外な事実を告げるのであった…。

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