監督・脚本・プロデューサー:福岡芳穂(ふくおか よしほ)
1956年生まれ、福岡県出身。早稲田大学在学中から若松プロダクションに参加、若松孝二、高橋伴明に師事。81年『ビニール本の女・密写全裸』(新東宝)でズームアップ映画祭新人監督賞受賞。82年には、磯村一路、周防正行らと製作集団「ユニット5」を結成し(現在は消滅)、意欲的に活動。以降、幅広いジャンルの作品を手がける。83年にドキュメンタリー写真集『ルージュを引いた悪魔たち』。日本映画監督協会所属。2010年度より京都造形芸術大学映画学科教授。主な作品として、『事件屋稼業 Trouble is my business』(92)、『斬り込み』(95)、『 Danger de mort(ダンジェ)』(99)、『愛してよ』(05)等がある。
共同脚本:高橋伴明(たかはし ばんめい)
1949年生まれ、奈良県出身。『婦女暴行脱走犯』(72)にて監督デビューし、50数本のピンク映画を監督。『TATTOO(刺青)あり』 (82)ヨコハマ映画祭監督賞受賞。『愛の新世界』(94)おおさか映画祭監督賞受賞。ほかに『獅子王たちの夏』(91)、『迅雷』(96)、『光の雨』(01)、『火火』(06)、『禅 ZEN』(09)、『BOX 袴田事件 命とは』(10)、映画学科【北白川派】第二弾『MADE IN JAPAN—こらッ!—』(11)など多数。また『逆噴射家族』'84/監督・石井聰亙)のプロデューサーを務めるなど、脚本・演出・プロデュースなどの分野でも幅広く活躍している。監督最新作は、1914年日韓併合下の朝鮮に渡った林業技師浅川巧と、イ・チョンリムの友情を描いた話題作『道—白磁の人—』('12)。現在京都造形芸術大学映画学科教授・学科長を務める。
撮影監督:小川真司(おがわ しんじ)
1959年生まれ、神奈川県出身。国内、海外で撮影助手を経験の後、1993年よりカメラマン。ピンク映画からTVCM、音楽PV、報道(CNN)、ハリウッド映画まで、撮影経験は多岐にわたる。現在は、映画を中心に撮影、照明を担当する撮影監督を中心に、スチル撮影、編集、ポスプロも務める。代表作に『放郷物語』('08)、『彩恋』('09)、また、『黄金花—秘すれば花、死すれば蝶—』('09)、『MADE IN JAPAN—こらッ!—』('10)、『カミハテ商店』('12)まで一連の北白川派映画の撮影監督を務める。日本映画撮影監督協会会員。
録音:浦田和治(うらた ともはる)
1949年、北海道生まれ。74年、『ブラックエンペラー』(76)初参加後、『東京裁判』(83)『瀬戸内少年野球団』(84)の録音チーフを務める。主な作品歴に『追悼のざわめき』(88)『遙かなる甲子園』(90)『我が人生最悪の日』(93)『20世紀ノスタルジア』(97)『白痴』(99)『ジョゼと虎と魚たち』(03)『真夜中の弥次さん喜多さん』(05)『ノルウェイの森』(10)『ミロクローゼ』(12)『凶悪』(13)など。また、『黄金花—秘すれば花、死すれば蝶—』(09)、『MADE IN JAPAN—こらッ!—』(10)、『カミハテ商店』(12) 『彌勒 MIROKU』(13)と、北白川派映画全作品の録音を務める。
美術装飾:嵩村裕司(かさむら ゆうじ)
1957年生まれ、東京都出身。東京生まれ 映画美術監督・映画装飾。79年映画界に入る。木村威夫氏に師事。以来、数々の製作プロダクションを渡り歩き、映画、テレビ、コマーシャルなどの作品に参加。旧知の林海象監督作品『探偵事務所5シリーズ』をはじめ、『楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女』(05)『春琴抄』(08)『デメキング』(09)『カケラ』(10)などで美術監督を、『海は見ていた』(02)『キューティーハニー』(04)『どろろ』(07)などの作品では装飾小道具を務める。日本映画・テレビ美術監督協会会員。
編集:鈴木歓(すずき かん)
1954年生まれ、東京都出身。75年、日活撮影所編集部入社。81年、菊池純一とJKS編集室設立。99年、独立してフリーとなる。2010年に京都造形芸術大学映画学科准教授に就任。主な作品に、若松孝二監督『われに撃つ用意あり』(90)『寝盗られ宗介』(92)『エロティックな関係』(92)、廣木隆一監督『800 TWO LAP RUNNER』(94)『ゲレンデがとけるほど恋したい。』(96)、黒沢清監督『CURE キュア』(97)『勝手にしやがれ!!』(95〜96)、福岡芳穂監督『斬り込み』(95)、桑田佳祐監督『稲村ジェーン』(90)、大友克洋監督『ワールドアパートメントホラー』(90)、石井聰亙監督『ユメノ銀河』(97)、鈴木卓爾監督『ジョギング渡り鳥』(14)がある。北白川派への参加は、『カミハテ商店』(12)『彌勒 MIROKU』(13)に続き三作目となる。
衣装:辻野孝明(つじの たかあき)T & A(teenei)
1965年生まれ。マロニエファッションデザイン専門学校卒業後、1988 年(株)やまもと寛斎入社、やまもと寛斎氏のアシスタントになる。退社後、1995年に独立。1995年 ROLLING STONES【VOODOO LOUNGE JAPAN TOUR】から2007 年ROLLING STONES【A BIGGER BANG EURO TOUR 2007 】までキース・リチャ-ズに衣装を製作。2004年 LOVE PSYCHEDELICOの衣装を担当。200年6〜2007年 ジョニー大倉の衣装を担当。2009年より長渕剛の衣装を担当する。近年の衣装担当作品に、林海象監督『LOST ANGELS』(00/協力)『探偵事務所5京都編(06)『彌勒 MIROKU』(12)。2013〜ロングラン公演のノンバーバル・パフォーマンス【ギア】の衣装等。衣装以外の活動に、2001-2002年 JVC WORLD CUP CAMPAIGN GOODS のデザイン、 2002年COCACOLA 2003 SUMMER CAMPAIGN コカコーラ・グラフティーの企画、 2010 年(中国)西安ガーデンホテル及び大唐楽府のユニフォームデザインなどがある。
プロデューサー:山本起也(やまもと たつや)
1966年生まれ、静岡県出身。広告映像の演出を経てドキュメンタリー映画製作を開始。無名の4回戦ボクサーを6年に渡り追った処女作『ジム』(03)で劇場デビュー。日本映画監督協会70周年記念映画『映画監督って何だ!』(06/監督・伊藤俊也)を高橋伴明、林海象と共同プロデュース。それが縁で、林海象が学科長を務めていた京都造形芸術大学映画学科に教員として参加する事になる。また、90歳になる祖母の「長年住んだ家の取り壊し」を題材とした監督作品「ツヒノスミカ」(06)でスペインの映画祭「PUNTO DE VISTA」ジャン・ヴィゴ賞を受賞。北白川派第三弾作品となった『カミハテ商店』(12)は第47回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(チェコ)メインコンペティション選出、第11回アルマティ国際映画祭(カザフスタン)長編劇映画部門最優秀作品賞を受賞した。
プロデューサー:有吉 司(ありよし つかさ)
1955年生まれ、岡山県出身。株式会社マジックアワー代表取締役。立教大学文学部日本文学科卒業後、東京テアトル株式会社入社。興行課長、映像事業部長、映像ソフト事業部長を歴任。北野武、相米慎二、市川準、三池崇史、阪本順治、黒沢清、青山真治、河瀬直美監督作品など「単館系映画」の製作・配給・興行を担当。同時に外国映画の買付け、配給も手がける。2001年東京テアトル退社後、有限会社マジックアワー設立。ニューヨークに住む。帰国後、ジャパンケーブルキャスト株式会社創立とともにエグゼクティブ・プロデューサーに就任。2008年株式会社エスピーオー取締役映画事業部長を経て、2009年株式会社マジックアワーに増資・変更し代表取締役。2010年から京都造形芸術大学映画学科にて「配給宣伝領域」非常勤講師を委嘱される。