“とある大きな災害”をきっかけに、様々な事情を抱えたまま“愛”を求め疾走し始める人々。
その姿を浮き彫りにしながら、漠然とした不安な時代である“現在(いま)”に
「正しく生きる」とは何かを問いかける衝撃作が誕生した!
主人公の柳田を演じるのは、映画やドラマにと幅広く活躍し、日本を代表する俳優の一人である岸部一徳。友人役を演じる柄本明とは、意外にも本作が初の本格的共演となる。ほか宮﨑将、水上竜士、鈴木卓爾などプロの俳優と共に、黒木華(『小さいおうち』)大西礼芳(『MADE IN JAPAN-こらっー』)ら、日本映画界で活躍する若き俳優たちを輩出する京都造形芸術大学映画学科俳優コースの学生たちが重要な役を演じているのも見所のひとつ。監督は若松孝二、高橋伴明に師事し、『Danger de mort(ダンジェ)』(99)、『愛してよ』 (05)など様々なドラマジャンルを横断した作品を撮り続ける福岡芳穂。
映画のプロとともに現場の中核を担ったのは、出演者・スタッフとして参加した京都造形芸術大学映画学科の学生たち。90年代生まれの彼らが初めて足を踏み入れた映画の現場は、困難の連続でもあった。本作を作り上げていく過程では、DVや貧困、社会的弱者などの問題を直視し、辛い現実を目の当たりにして涙する事もあったという。それでも、自ら敢えて厳しいテーマに挑み、漠然とした不安な時代である“現在(いま)”に「正しく生きる」こととは何か、日本に生きる我々に問いを突きつける衝撃作が誕生した。
北白川派(北白川派映画芸術運動)第5弾作品 『正しく生きる』
[北白川派]とは、京都造形芸術大学映画学科が一丸となり、その全機能を駆使しながら、プロと学生が共同で毎年一本の映画を完成させ劇場公開するプロジェクト。第二弾作品からは配給・宣伝にも学生が参加。第三弾作品『カミハテ商店』は、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(チェコ)コンペティション部門出品、アルマティ国際映画祭(カザフスタン)最優秀作品賞を受賞する快挙を成し遂げた。
第一弾作品:木村威夫監督『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』(08年公開 主演:原田芳雄・松坂慶子)
第二弾作品:高橋伴明監督『MADE IN JAPAN こらッ!』(11年公開 主演:松田美由紀)
第三弾作品:山本起也監督『カミハテ商店』(12年公開 主演:高橋惠子・寺島進)
第四弾作品:林海象監督『彌勒 MIROKU』(13年公開 主演:永瀬正敏・井浦新)
第五弾作品:福岡芳穂監督『正しく生きる』(15年春公開 出演:岸部一徳 柄本明)